2016.12.27

徹底したゲーム感+演劇ならではの葛藤・・・! 『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 観劇レビュー


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舞台『刀剣乱舞』舞台写真 ©舞台『刀剣乱舞』製作委員会
舞台『刀剣乱舞』写真右から三日月宗近を演じる鈴木拡樹と、山姥切国広を演じる荒牧慶彦 ©舞台『刀剣乱舞』製作委員会
 

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 観劇レビュー

教えに行ってる学校の生徒に、いまの自分のブームを教えて?と質問したら「トウケン!」と即答する子がメチャメチャ多く、「闘犬?」と聞き返し見事に笑われたのは昨年の春のこと…当時、話を聞いたら配信されてまだ数ヶ月だったのにすごい人気だな、と思ったのも束の間、巷ではコスプレする人が続出し、ミュージカル化・舞台化やアニメ化とその勢いは爆発的で、【PPAP】にも匹敵するほど(たぶん)。

そんな大人気作品を演じる役者は、どんだけビビり顔になっているのか一目見てやろうと銀河劇場に出向いてみれば、まぁビックリするぐらいのイケメン顔揃いで、こっちがビビるわ!ってところから観劇をはじめた骸骨ストリッパーのかみざとです。

 

徹底したゲーム感

舞台『刀剣乱舞』舞台写真 ©舞台『刀剣乱舞』製作委員会
舞台『刀剣乱舞』写真は三日月宗近を演じる鈴木拡樹 ©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

 
【2.5次元=イケメン役者】という方程式は先日発表された【銀時(『銀魂』)=小栗旬】で日本中の認識として確立してしまったわけですが、それでも世間に抗おうと反対の意を唱えていた自分も、今回の刀剣乱舞を経て少し認識が変わりました。
まず刀剣男士の話し方、声だけ聞いた時に舞台を観に来ているはずなのに『ゲーム?』って違和感が生まれた。比喩的になるけど“声”ってアナログ的だと思うわけ。肉体を使わず声を出している感じに、思わずつつきたくなった。

次に違和感を覚えたのはその直後。舞台上を縦横無尽に走り回る激しいアクション、殺陣をして疲れているはずなのに・・・全然息があがってない!肩で息をしていない!『人間やめたのか、刀剣男士ーー!!』とDIO(『ジョジョの奇妙な冒険』)のように叫ばずにはいられなかった。確かにゲーム原作というなら、俳優も人間である必要はない。アナログではなくデジタル。そう考えた時に彼等の原作に対するリスペクトがハンパねー!!と納得したわけです。

そこまで徹底するなら当然ビジュアルも大切にして欲しい!イケメン(原作に近い)じゃなきゃ許せねー!と、これまでにはなかった考えに結び付いちゃった。


 

リズム感を大事にした演出

演出もデジタル感が強かった。ミュージカルのようだとも言えるけど、曲に合わせて演出をつけているシーンがたくさんあった。
個人的にとても好きなのは“しゃっくり” (笑)。再演なのであまり遠慮せずに書きますが、いや、これなんて観ないとわからいことなので書いちゃうけど、不動行光の登場シーン。酔っ払った行光のしゃっくりが、音楽の合の手のように綺麗にハマる。何度か繰り返された後、三日月宗近と山姥切国広の会話も音楽のテンポに合わせてハメるの。心地よい~~!なんならあのシーンをずっと繰り返してほしい!今度自分がしゃっくりする時は音楽流してやってみます(笑)

殺陣のシーンも“刀剣乱舞”というだけあって、音楽的で見応えありました!むしろ殺陣がない“刀剣乱舞”なんて認めませんけど(笑)。ちゃんと刀種の数だけ見せ方を変えているのは共感持てた。みんな素敵だったけど、小夜左文字の小回りのきいた動き、鯰尾藤四郎の動きは新鮮だったかな。あとは江雪左文字の髪形さばきは要チェック!?

 

無限の可能性を秘めたルール

舞台『刀剣乱舞』舞台写真 ©舞台『刀剣乱舞』製作委員会
舞台『刀剣乱舞』 ©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

この物語、一番面白いのは“歴史の事実を変えちゃいけない”というルール。ラストシーンは複雑な心境に陥りました。
想像してみて下さい。もし自分の最愛の人が殺されたとして、自分が過去に戻ってその時間に居合わせることができたとして、その犯人を見逃すなんてことできますか?さらにいうならその犯人を守らなくてはいけなくなるなんて…いくら審神者だったとしても、自分には無理だろうなぁ…

これが舞台の上だからよかったと思えるのか、ゲームのように展開してくれるから救われるのか、観ていて切なくも気持ち良くもあるシーンでした。本当に良いシーン。
このルールを基に他の刀剣の物語も期待しちゃいますね。ぜひお願いします!

最後に、日替わりは健在でしたよ!今回は“おはぎ”でしたが他の回も気になるー!
グッズもたくさんあって、劇場は開場前からお祭り騒ぎでした。
 

(文:かみざともりひと

公演情報

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(再演)

【原案】「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
【脚本・演出】末満健一
【音楽】manzo テルジヨシザワ

【出演】
三日月宗近:鈴木拡樹 山姥切国広:荒牧慶彦/宗三左文字:佐々木喜英
江雪左文字:瀬戸祐介 小夜左文字:納谷健/薬研藤四郎:北村諒
へし切長谷部:和田雅成 不動行光:椎名鯛造/一期一振:廣瀬大介
鯰尾藤四郎:杉江大志 燭台切光忠:東啓介 鶴丸国永:健人/
森蘭丸:丸目聖人 明智光秀:窪寺昭

【東京】天王洲 銀河劇場/2016年12月15日(木)~30日(金)
【福岡】アルモニーサンク 北九州ソレイユホール/2017年1月7日(土)~8日(日)
【大阪】大阪メルパルクホール/2017年1月12日(木)~17日(火)

©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(再演) 公式サイト
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