9月後半の☆作品を発表します!
QSCスタッフの森脇です。
なんと・・・もう10月になってしまいました。
今年も残すところあと3ヶ月。2016って書き慣れてきたような気がしてたのに。
☆作品も2作品発表してきましたね。これまでの2つの☆作品はこちらをご覧ください。
ということで、9月後半の☆作品について発表します!
では、まず9月後半の1本目から。
「出番でない登場人物が物を演じる」de zeppar(デ=ズッパ)という独特のunit-IFさんのスタイルなので、最初の顕微鏡やイスも他の俳優さんがやっていきます。最初なんだろうなーと思ったけど、意外と馴染んでいくのが不思議でした。足が二本ある何かが話の中心ですが、その事実に登場人物たちが翻弄されていくのがにぎやかでした。
オクスリさんは第3回大会からずっと作品を投稿して下さっています!今回はある絵本作家が新作の絵本を紹介していく、というストーリー。絵本の仕掛けが・・・、ある仕掛け絵本なわけですけれども、なるほどという仕掛けでした!
だんだんストーリーが進むにつれて絵本作家の心境が変化していくところが見どころです。
現実世界と、もう一つのネット上の世界を、とても演劇的な方法で行き来していきます。時代が進んでいくにしたがって、こういう事はありそうな内容なのでなかなか怖かったです。キッチリ美術や衣装を作り込んで映画にしても面白そうだなと思いました。
新内節「蘭蝶(らんちょう)」という三味線の曲を、ミュージックビデオ風に演じたもの、という説明がありましたが、250年前の作品の現代的な提示のし方だなと思いました。ストーリーとしては割とシンプルですが、曲と共に進行する俳優たちの目の芝居がとても印象的でした。
現代と10年前の過去を、こちらも演劇的な方法で行き来していて面白かったです。自分は10年前、つまり2006年に何してただろう・・・、と思ったり、10年前の自分とどこが変わっただろう・・・、と思いをはせながら観ていられる作品でした。シンプルな話のように見えて、最後にちょっとした仕掛けがあって「うわー、なるほど、そうだったのか・・・」と思って、劇団の主宰の方と飲みに行きたくなりました。
カラオケ屋さんで新入社員の歓迎会?をやっていて、ピアニカの生演奏で社歌が歌われます。この後の会社がどうなるのか・・・、心配でした。
これまに何度も参加してくださっている中野劇団さんです。学校の教室に呼び出されて、先生と1対1です。これは息子が何かやらかしたはずだという父と、先生の会話が続いていきますが、途中からなんかおかしい。ほんのちょっと普通とズレていることが面白いんですね。シチュエーションコメディってやっぱりいいなー、と思わせてくれる作品でした。
ということで、9月後半(9月16日~30日)にエントリーされてきた7本について書いてきました。
では、今回の☆作品を発表したいと思います。
今回の☆作品は・・・、
アンティークス『にしだ、劇団やめるんだってさ。』です!
劇団主宰の彼にとっても感情移入しやすい作品だなと思いました。構成や仕掛けはシンプルなのに10年間の時間の流れというか、過去と現在が演劇的にうまく行き来できる作品だなと思ったのがとても好きだなと思えるポイントでした。
ずっと通い続けている喫茶店というのもいいですよね。小さめの劇場から大劇場に進出する夢は、まだ叶っていないのかもしれないけど、彼らが10年劇団で生きた時間を垣間見れたような気がしました。
実はオクスリ『サッカ』、うわん『蘭蝶~縁切り~』、中野劇団『ランドセル』と、とても迷いましたが、今回は アンティークス『にしだ、劇団やめるんだってさ。』ということで決定させてください!
☆作品の副賞として、エントレのサイドバーに次の☆作品が決まるまでの間、サムネイルとリンクを掲載させて頂きます。
次は☆作品の最終回、10月1日~10月15日までのエントリー作品の中から選びたいと思います!
たくさんの投稿をお待ちしております!
※ちなみに、☆作品に選ばれるかどうかと、ノミネート作品に選ばれるかどうかは、全く関係ありません!
(文:森脇孝/エントレ)
第5回クォータースターコンテスト
【審査員】鴻上尚史 鄭義信 別所哲也 行定勲(50音順 敬称略)
【募集期間】2016年8月1日(月)~10月31日(月)
【場所】WEB上
【主なルール】12分0秒以上、15分0秒以下の演劇動画を作ること。1台のカメラで撮影し、編集はNG。
【賞について・詳しいルール・投稿方法・過去の受賞作品】以下の公式サイトをご覧ください。
こちらの記事も合わせてどうぞ!
最近投稿されたQSC作品
活動拠点:東京都
活動拠点:岩手県
≫QSCトップへ
編集部ピックアップ!
エントレがおすすめする他の舞台