2016.9.9

触れ合えぬ男と女の哀しい運命(さだめ)/水上勉の名作舞台「越前竹人形」が10月に上演


文学座「越前竹人形」
宣伝美術:西山昭彦 宣伝写真:宮川舞子 題字:新倉優
 

文豪・谷崎潤一郎が絶賛した現代の古典『越前竹人形』。この秋、文学座によって舞台『越前竹人形』が10月から紀伊国屋ホール他にて上演される。

 
本作は越前の山奥で竹人形一筋に生きる武骨な職人・喜助と、遊女だった玉枝の純粋すぎるがゆえに結ばれない恋を描いた作品。戦後文学史に残る名作を、水上勉自らが戯曲化した舞台だ。

STORY

越前国の寒村竹神村。竹細工の名人と呼ばれた父喜左衛門を亡くした喜助。村が雪に包まれたある冬の日、喜助のもとに、父に世話になったという芦原の娼妓玉枝と名乗る美しい女が訪ねてくる。女は墓参のあと雪の中を帰ってゆくが、面影を忘れられぬ喜助は玉枝を訪ねて芦原に通い、ついに玉枝を家に迎え入れることになった。

仕事に精を出し、竹人形師として世間に認められるようになった喜助だったが、なぜか玉枝には指一本触れようとしない。夫との日々の営みに悩む玉枝。

そんなある日、喜助が留守の間に京都の人形商・崎山が訪ねてくる。実は崎山は玉枝が京都・島原にいた頃の馴染み客だった。
昔を思い出して言い寄る崎山に、玉枝はつい身体を許してしまう。そして悲劇が・・・・。

 
舞台「白鯨」
2015年12月文学座アトリエの会『白鯨』より

演出は、2015年12月アトリエの会『白鯨』でムーヴメントと装置が混然一体となった斬新な劇空間を構築した高橋正徳。
美術は読売演劇大賞・最優秀スタッフ賞を受賞した乘峯雅寛。照明は劇団四季に初期から参加、『キャッツ』『エビータ』『李香蘭』など数多くの作品を手掛けてきた沢田祐二が手掛ける。

 

高橋正徳(演出家)

水上作品の世界で描かれる泥臭さやノスタルジックな部分を意識しつつ、越前の山奥の厳しさ、竹林や自然の美しさを「陰翳礼讃」的な世界観で表現したい。竹のようなしなやかさと強さを持った喜助と玉枝二人の生き様をも引き出したい。

 
チケットの一般発売は9月16日から。夜割、夫婦割など特別な割引もあるようだ。
詳細は公式サイトで。

ちなみに、高橋正徳はRing-Bong「ループ」という作品で2013年のクォータースターコンテストに動画作品を投稿している。15分で観られる作品なので、こちらも是非。

(文:エントレ編集部)

公演情報

越前竹人形

文学座公演『越前竹人形』
【作】水上勉
【演出】高橋正徳
【出演】鵜澤秀行、原康義、押切英希、中村彰男、鈴木弘秋、助川嘉隆、池田倫太朗、常住富太、南一恵、山本郁子、松山愛佳、増岡裕子、柴田美波

2016年10月25日(火)~11月3日(木・祝) 紀伊国屋ホール(東京・新宿)
2016年11月11日(金)~13日(日)可児市文化創造センター ala小劇場(岐阜県)

文学座 公式サイト
ぴあでチケットを購入
icon
東京・劇場マップ/仕事帰りの趣味⇒舞台・演劇を観よう!


こちらの記事も合わせてどうぞ!

最近の記事

 ≫エントレトップへ

編集部ピックアップ!

エントレがおすすめする他の舞台



Copyright 2017 Village Inc.