ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー

想い入れがあるほど楽しめる! ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー 観劇レビュー

ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー
ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー 舞台写真

「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー」観劇レビュー

「ドラゴンクエスト・ライブスペクタクルツアー」を観劇させていただきました。
ちなみに私、ドラゴンクエストはI~IXまでプレイしています。とは言えやはり子供の頃にプレイしていたロト~天空シリーズの想い入れが強いですね。

今回のストーリーのベースはドラゴンクエストIII。一言で表すと勇者が魔王バラモスを倒しに行く話です。

Iだとシンプルすぎますし、IIだと3人いないと成り立ちにくいですし、IV以降は少しストーリーが複雑になっています。
ショーの要素が強いライブエンターテインメントショーのベースとしては、やはりIIIがベストなのでしょう!私もそう思います!

あくましんかん
ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー 舞台写真

世界観や用語などの説明は最小限で進んで行きますが、旅立ちからドラゴンクエストらしい名シーンがダイジェストで進んでいきます。IIIの終盤をベースにアレンジしたストーリーをじっくりという形式で場面場面はテンポよく進めていきますので、ゲームを知らない方にとっても入り込みやすくなっていたのではないでしょうか。
もちろん、コアなファン向けに知っていればニヤリとできるネタも随所に練り込まれていました。

ちなみに今回の主要キャラクターはIIIの勇者と理由があってIIIの世界に迷い込んだアリーナ(IV)・パノン(IV)・テリー(VI)・ヤンガス(VIII)。

勇者・武道家・遊び人・剣士・戦士とゲームをするならバランスが良いとは言えないパーティーですが、主人公・女性・道化キャラ・キザキャラ・乱暴な舎弟キャラとストーリー構成的にはとてもバランスが良くなっています。

正直最初は「なぜパノン?」と思いましたが、劇中の様々なシーンで欠かせないキャラに仕上がっていました。他のキャラも生き生きとしていて、ドラゴンクエストは主人公が喋らないゲームですが、上手くストーリーを運んでいきます。パーティー以外で出てくるキャラクターはIVが多めな印象でした。

マーチングバンド
ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー 舞台写真

「ライブスペクタクルツアー」と銘打っているだけあって、観客も一体になって楽しめる要素も盛りだくさん! これから観劇を考えられている方は、早めに会場に入った方がより一層楽しめるはずです!

映像やダンスも綺麗でショー要素が強いので難しく考えなくても楽しめる舞台ではありますが、ドラゴンクエストに想い入れがあればあるほど楽しめるステージであることは間違いないです。お馴染みのBGMやSEが聞こえてきた時はやっぱり胸が熱くなりました。特に、名前をつけるだけで小一時間悩んでしまうようなドラゴンクエストファンは目頭が熱くなってしまうと思います!

(文:近藤悠季

公演情報

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」

【演出】金谷かほり
【ステージデザイン】レイ・ウィンクラー(Stufish Entertainment Architects)
【映像ディレクター】バート・クレサ
【出演】松浦司、風間俊介、中川翔子、田中精、田尻茂一、芋洗坂係長、我善導、高橋洋子 ほか

2016年7月22日(金)~31日(日)/さいたまスーパーアリーナ [12公演]
2016年8月5日(金)~7日(日)/マリンメッセ福岡 [5公演]
2016年8月12日(金)~14日(日)/名古屋 日本ガイシホール [6公演]
2016年8月18日(木)~22日(月)/大阪城ホール [8公演]2016年8月26日(金)~31日(水)/横浜アリーナ[9公演]

ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー 公式サイト

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