2016.5.27  23

「ブタ」が「豚肉」になる境目・男たちの社会と労働を描く/iakuの代表作「エダニク」が6月に再演


iaku「エダニク」舞台写真
iaku「エダニク(2012)」公演時の舞台写真 撮影:堀川高志
 

日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞したiakuの代表作「エダニク」が6月3日から三鷹市芸術文化センター 星のホールで上演される。

 
iakuは劇作家・横山拓也による演劇ユニット。アンタッチャブルな題材を小気味良い関西弁口語のせりふで描き、他人の議論・口論・口喧嘩をのぞき見するような会話劇で好評を博している。

今回上演される「エダニク」は食肉解体加工市場を舞台にした作品。これまで、大阪、伊丹、東京(2回)、福岡、津、京都で上演されてきた劇団の代表作の一つだ。
出演は元・柿喰う客の村上誠基、大阪・匿名劇壇の福谷圭祐、初演時から本作に出演し続けている緒方晋の3人。演出は上田一軒が手掛ける。

主宰・脚本の横山氏からのメッセージはこちら。

横山拓也(iaku代表・脚本)

「エダニク」は食肉解体加工市場を舞台にした作品です。
この作品の特徴のひとつに、「現代の屠場に従事する人々の会話をリアルに描いている」部分があります。
私は執筆当時(2008年12月)、屠場へ取材に訪れました。
牛や豚が食肉となるには、職人の技術が必要です。
私たちはそのことを頭で分かっていながら、目に触れることがないため、あまり意識することがありません。
物語は、屠場で働く労働者2人とそこにやってくる若者が、「屠畜」「労働」「生活」について三者三様の価値観をぶつけ合う中で、俯瞰の視点で、家畜が食肉に代わる境目に何があるのかを描いていきます。
どうぞお楽しみください。

iaku「エダニク」舞台写真
iaku「エダニク(2012)」公演時の舞台写真 撮影:堀川高志

 

STORY

とある食肉加工センター。ある日、屠室で厳重に管理されているはずの、牛の延髄が紛失。
ここ別屠室の、屠殺用ナイフ研磨室も人の出入りや情報の行き来が慌しくなってきた。
この事件をきっかけに、初対面である取引先新入社員と加工センターの職人二人は、屠畜という作業への言及や、企業間の駆け引き、立場の保守など、各々のアイデンティティに関わる問題をぶつけ合い議論を白熱させる。立ちこめる熱気と臭気。
「生」がたちまち「死」に、「生体」が次々と「物体」と化していくこの労働の現場で、男たちの日常は我々に何を問いかけるのか。

 

iaku『エダニク』インタビュー

 
普段意識せずに暮らしている部分に光を当てるというのも演劇のひとつの役割なのかもしれない。関西気鋭の劇団の活躍に期待したい。

詳しくは公式サイトで。
iaku 舞台「エダニク」 公式サイト

(文:エントレ編集部)


公演情報
iaku「エダニク」
作:横山拓也 演出:上田一軒

出演:緒方晋 村上誠基 福谷圭祐

2016年6月3日(金)~12日(日) 三鷹市芸術文化センター 星のホール
2016年7月2日(土) パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)花しょうぶホール

詳細は公式サイトで。
iaku 舞台「エダニク」 公式サイト

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