2015.11.20

QSC4 ノミネート会議後の座談会[1]


QSC4 ノミネート会議後のスタッフ座談会

第4回クォータースターコンテストのノミネートは前述のように決まりましたが、他にもノミネートに残ってもらっていいんじゃないだろうかという作品は数多くありました。ということで、ここでは、惜しくも今回のノミネート作品に入らなかった作品について、ノミネート会議に参加したスタッフ6名による座談会の記録を3ページに渡ってお届けします!
※ここは1ページ目です。

完成度が高い作品が多かった!

ハセガワアユム(MU)『大久保さんはブラック企業』
ハセガワアユム(MU)『大久保さんはブラック企業』

F 「ハセガワアユム(MU)『大久保さんはブラック企業』に出ていた大久保さん、うまかったですよね!」
C 「うん、そしてキレイでした。」
F 「冒頭、ニッコリ笑いながら自主退職の用紙を書かせようとするところとか、『あー! いるかもこういう人!』と思って。」
B 「逆にセクハラとかパワハラとかを訴えている人の弱弱しさもリアルでしたね。」
F 「でも、もう少し展開があればなと思ったかな。」
D 「あるだろうと思っちゃった感はありましたね。」
A 「途中で男が席を立った時に、大久保さんはカメラで撮られているのが分かったのに、なんでそのまま続けたんだろうっていうのが僕は引っかかってました。取り上げたらそれでおしまいなんじゃないかなと思ってしまった。」
B 「私はそのままにしておいたのが分かったけどな。後でデータ消したいもんね。」

滝沢悠平&森野くるみ『エッグスコッチ』
滝沢悠平&森野くるみ『エッグスコッチ』

A 「滝沢悠平&森野くるみ『エッグスコッチ』。血の付いたナイフを床に捨てるっていうシーンが最初にあって、それだけで事件だっていうのが分かりやすいので、物語に入っていきやすいのがとっても良かった。だけども、ノミネートには惜しくも残らなかったという感じでした。」
B 「緊迫感が終始伝わってきたよね。」
F 「最初、男の人の緊迫感だったけど、徐々に女性の立場になっていくと、また違う怖さがあってね。」

明日の能天気『十月二十四日:濃霧警報』
明日の能天気『十月二十四日:濃霧警報』

A 「明日の能天気『十月二十四日:濃霧警報』。これは、明日の能天気が出している2つのうちのどっちがいいかな、なんていう話で、『『十月二十日:地鏡』あるいは『RASHIN』』の方がいいんじゃないかって話になり、これは会議中にみんなでもう一回、見直しましたね。結果的に『地鏡』の方を選んだので、『濃霧警報』が悪かったっていう話じゃないです。」

E 「むしろ完成度は高いって思いましたね。」
D 「タイトルの十月二十日とか、二十四日っていうのはなんだろうか?」
F 「収録日なんじゃないの?」
D 「実はこの2作品はつながっていたりするのかな?」
A 「出てる人はカブってるけどね。モラパンの佐山さんとか、あやめ十八番の金子さんとか」
F 「『濃霧警報』の完成度は非常に高くて面白かったんだけど、10前後しかノミネートの枠がないところに、全部入れていいのか・・・、というこちら側の都合もあったよね。もし、ノミネート作品を観てみようと思っている人には、是非こちらの『濃霧警報』もオススメしたいよね。」

演劇ユニットハイブリッド『親友のサカイです』
演劇ユニットハイブリッド『親友のサカイです』

A 「演劇ユニットハイブリッド『親友のサカイです』こちらもホラーっぽい作品だけど、惜しい!」
E 「途中からちょっと段取り踏んで追い込んでいくというのが、観ててわかってきちゃったので、最後ひっくり返してくれるような展開があったら、もっと面白かったんじゃないかな。」
F 「最後に人物が入れ替わるじゃない。オチとしてそれを用意しているのはわかるんだけど、それによるメッセージがちょっと伝わりづらかったのかな。」
C 「トリックは工夫されていたと思ったんだけどね。」

ジェット達『でいたらんど』
ジェット達『でいたらんど』

A 「ジェット達『でいたらんど』。インパクトあったよね。これは☆作品(スター作品)も獲得した作品なんだけど、草を食べるところとかね・・・。」
B 「そこ、好きだね~」
A 「ひとりやっているのに、いろんな景色が見えてくるっていうのが良かったんだけど、ノミネートには一歩届かず、惜しくも入らなかったという感じでした。」
C 「草地、みたいなロケーションのすごくいいところで、カメラをどこに振っても余計なものが映らないっていうのが、この世界観にすごく合っていたなと思いました。」
F 「でいたらぼっちの時はカメラが下からあおるとか、人間になったら上から撮るとかもよく考えられていたよね。」

E 「インパクトで言えば、幻想劇団まほろ『産声 ‐the waters』もビックリした。水の中にインクみたいなものをたらして行くという」
C 「キャンパスに絵を描いていく、life size group『平らな奥行』という作品もありましたね。」
B 「ライブペインティングとかも最近流行ってるからね。」
E 「最初は、おっと思ったんですけど、15分続くというのはちょっと長かった。」
C 「今回、そういう色んなパターンが出てきたというのは嬉しいですね。」
B 「こういう斬新なやりかたができるのであれば、次に何をやってくれるのかに期待したいですね。」

 
相当戦ったんだけど・・・。

自己批判ショー『白っぽい巨塔』
自己批判ショー『白っぽい巨塔』

A 「自己批判ショー『白っぽい巨塔』。これは、僕が推してて、相当戦ったけど惜しくもノミネートには残りませんでした。」
E 「たぶん、一番長い時間をかけて、これについて話し合いましたね。」
B 「ホントにタイトルは秀逸で、これだけで笑える。」
D 「Aさんが言っていたホワイトボードの書き込み。あれは僕は気づいて無かった。」
A 「そうそう、ホワイトボードの中にT,K,Bって入ってる。ああいう細かいネタが大好きで、だいぶ推したんですけど、力及ばず、ノミネートには入りませんでした。」

超歌劇団『絶動』
超歌劇団『絶動』

F 「超歌劇団は今年3本出してくれたけど、僕は一本目の『絶動』が好きだった。お客さんの名前を聞いて巻き込んでいく感じが良かった。観客のノリとか、温かさとかを感じたんだよね。」
C 「選ばれた人はずっと『私? 私?』って戸惑ってて」
E 「客いじりの何たるかっていう、すごさを感じましたね。」
F 「『絶動』はそういう意味で良かったんだけど、『劇場版』で巨大ロボットが出てきた時はスゴイなと思った。」
C 「野外でやっている面白さっていうのが伝わってきて、舞台公演を観たいなって思いましたね。」
A 「また、東京でもやってほしいな。」
D 「それにしても、超歌劇団は第2回大会のグランプリを獲得している劇団なのに、また出してきてくれたわけですね。変わらずに出してきてくれる感じがありがたいですよね。」
F 「そうですね。自己批判ショーとか演劇ユニットハイブリッドとか、お馴染みの劇団で、観てて安心するよね。」
B 「楽しいのを知ってますもんね。」

かのうとおっさん『登場!クレープ屋陰陽師』
かのうとおっさん『登場!クレープ屋陰陽師』

C 「あと、かのうとおっさんね。」
E 「かのうとおっさん『登場!クレープ屋陰陽師』、今年も楽しかったですね~。」
F 「出だしのあのクレープのくだりは本当にくだらない! でもこのくだらないシーンがあるから面白いんだよなと思って。」
D 「あの戦闘シーンはいつまでも観てられるなと思いましたね。もっとやって~!って思った。」
E 「あれ、相当な演技力が必要ですよね。」
C 「あと、ハートの強さが。」
E 「すごいクオリティだとは思うんですけど、実はもっと期待してしまっていたという。」
C 「確かに、年々期待値が高くなってますよね!」
A 「そう、是非生で観に行きたい、かのうとおっさんです。また東京公演やってほしいです。」

女子とおじさん『昭和おやじの怒り方入門』
女子とおじさん『昭和おやじの怒り方入門』

A 「女子とおじさん『昭和おやじの怒り方入門』。僕は笑いながら観ていたんですけどね。」
D 「いいせりふありましたよね。」
F 「『ちゃぶ台は、おやじの怒りを表す火花だ』みたいな。『何のためにちゃぶ台があると思ってんだ。』みたいなね。」
A 「タイトルに昭和ってついているだけあって、ちょっとレトロな芝居なんだけど、ほのぼのとして観ていられるっていうか。なんか楽しかったなという作品でした。」
F 「おやじがたくさん並んでいるんだけど、なんかちょっと散漫な感じがしたというか。もっと凝縮したら同じテーマでやっても面白いものになるのかなと思いました。」
D 「コントだけで15分は長いので、そこにストーリーの展開がギュッとあるともっと良かったのかもしれないですね。」

 

(文:エントレ編集部)

公式サイト

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開催情報
第4回クォータースターコンテスト

【審査員】鴻上尚史 野宮真貴 行定勲 柏井万作
【グランプリ賞金】30万円
【募集期間】2015年8月3日(月)~10月30日(金)
【ノミネート作品発表】11月20日(金)を予定
【結果発表&授賞式】12月5日(土)16:00~

第4回クォータースターコンテスト 公式サイト

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