2015.11.10  10

平岡祐太・倉科カナらが出演/舞台「道玄坂綺譚」が上演中


道玄坂綺譚 舞台写真
舞台写真提供:世田谷パブリックシアター 撮影:細野晋司

野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズの最新作、現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』が11月8日(日)に開幕した。作・演出はマキノノゾミ。

 
現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』は、三島由紀夫が能楽を昭和の物語として翻案した『近代能楽集』収録の2編「卒塔婆小町」「熊野」を基とした新作現代劇。
現実世界である繁華街のネットカフェをベースに、幻想世界である戦前の洋館や、近未来のペントハウスへ展開するなど、複数の時間・空間・幻想・現実が入れ子構造状に折り重なる世界観が特徴的だ。

初日を迎えた演出家とキャストからのコメントがこちら。

 

マキノノゾミ(作・演出)
初日はいつでも怖いのですが、今日は特別に緊張しました。上演中は祈るような気持ちでしたが、長い拍手をいただきまして、良い初日を迎えられて大変嬉しかったです。本作は言葉で語る芝居ですので、ストレートに、自分がいつも向き合っているテーマ「幸せとは何か」について書きました。誰かの幸せな瞬間、肩の荷を下ろす瞬間が見たくて芝居を作り続けているのだと改めて思いました。『近代能楽集』と読み比べていただけると、僕の苦心の跡が良くお分かりいただけると思います。

道玄坂綺譚 舞台写真
舞台写真提供:世田谷パブリックシアター 撮影:細野晋司

平岡祐太 キーチ(深草貴一郎/俳優)
稽古場と、お客様の前で演じるのとは全く違いました。意図していないところでも、お客様は色々なものを受け取られたり、笑ってくださって、新しい発見がありました。僕は、冒頭からお客様を別の世界へと誘う役どころなので、回を重ねるごとにより一層つかめてくるのではないかと思います。観念的な世界観を味わいつつ、楽しんでいただければと思います。ぜひ、観に来てください。

倉科カナ 少女(ユヤ)
舞台はお客様の反応も入って完成しますので、マキノさんが戯曲で伝えたかった世界観が、本日、少し完成に近づいたのではと思います。私は現実世界の少女ユヤと、「生きる美術品」として成長した女性ユヤの2役を演じるのですが、身体や声色で微妙な差異を出すのが難しいです。舞台は苦しんだ分だけ、成長できる場だと思いますし、とてもやりがいを感じます。

道玄坂綺譚 舞台写真
舞台写真提供:世田谷パブリックシアター 撮影:細野晋司

眞島秀和 男(宗盛)
ずっとお客様が入っている様子を想像しながら稽古を重ねていたので、緊張することはないだろうと思っていたのですが、実際、冒頭はとても緊張しました。ですがキーチを演じる平岡さんが序盤を引っ張ってくださり、その空気に乗って、どんどん自分自身もこの芝居の世界観に入っていきました。演劇とは皆で助け合って創り上げていくものなのだと改めて感じています。

水田航生 カオル(薫)
どのような反応が来るのか、これほど予想ができない舞台は初めてでしたが、先入観を持たずに、とにかく台本に書いてあることに向き合い、まっすぐ忠実に演じることを心がけて初日に挑みました。これまで複数の役を演じ分ける経験はあまりなく、僕にとっても新しい挑戦ですが、舞台に上がる瞬間瞬間の切り替えを大切に演じていきたいと思います。

道玄坂綺譚 舞台写真
舞台写真提供:世田谷パブリックシアター 撮影:細野晋司

一路真輝 女(年齢不詳の女/女主人/女優)
とても冒険的な試みをしている作品ですし、私自身の役の振れ幅が大きく、それぞれの役で驚くような変化をみせなくてはならないので、稽古中は不安もありました。しかしマキノさんが「絶対面白い!」と仰ってくださり、信じてついていきました。本日の初日では、お客様が素直に笑い、入り込んでくださっているのを肌で感じることができ、明日以降も更に面白くなっていく予感がしています。

 

関係者の話によると、『最後はあっと驚く結末が用意されている』のだとか。

詳細は公式サイトで!
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(文:森脇孝/エントレ)

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公演情報
現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』 
三島由紀夫作 近代能楽集「卒塔婆小町」「熊野」より

【作・演出】マキノノゾミ
【企画・監修】野村萬斎 

【出演】 
平岡祐太 倉科カナ 眞島秀和 水田航生 根岸拓哉 富山えり子  
粕谷吉洋 神農直隆 藤尾勘太郎 奥田達士 長江英和 田川可奈美 一路真輝

2015年11月8日(日)~11月21日(土)/世田谷パブリックシアター

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