2015.8.28  7

七人の新劇女優ユニットOn7(オンナナ)がまもなく公演/作・演出は劇団チョコレートケーキの2人


on7「その頬、熱線に焼かれ」

七人の新劇女優による演劇ユニットOn7(オンナナ)の舞台「その頬、熱線に焼かれ」が9月10日(木)からこまばアゴラ劇場で上演される。脚本と演出は劇団チョコレートケーキの古川健と日澤雄介がそれぞれ手掛ける。
 

On7(オンナナ)は青年座、文学座、俳優座、演劇集団円、テアトル・エコーの5劇団に所属する30代の女優7人が新たな可能性を求めプロデュース公演を行う演劇ユニット。新劇・小劇場・商業演劇など、演劇の分け方はいろいろあるが、そんな垣根を飛び越えて自分たちが面白いと思うことに果敢に挑戦中だ。

on7(オンナナ)

前回公演時には、大阪で活躍する劇団 突劇金魚のサリngRockを作・演出に迎えて「痒み」という舞台を上演し、好評を博した。(※当時のエントレでのインタビュー取材はこちら

そして、今回は、2014年読売演劇賞、2015年紀伊国屋演劇賞を受賞するなど話題沸騰中の劇団チョコレートケーキの古川健と日澤雄介がそれぞれ作・演出を手掛ける。男達による硬質な芝居の印象が強い劇団チョコレートケーキだが、「女の芝居を書くなら、原爆乙女を」と、古川氏がかねてより温めていた題材に取り組む。

STORY
1945年8月6日広島、9日長崎。米軍により投下された原子爆弾は一瞬にして街を廃墟に変え、数十万人の非戦闘員である市民の命を奪い去った。かろうじて死を免れた人々も「被爆者」としての過酷な人生を送ることを運命づけられた。
灼熱の熱線は分け隔てなく人々の皮膚を焼いた。この熱線で柔肌を焼かれ、消すことのできないケロイドをその顔や体に負ったのが「原爆乙女」と呼ばれる女性達だ。ケロイドは彼女たちから女性としてのアイデンティティを奪い、微笑みを奪い、当たり前の人との触れ合いを奪った。1955年5月、25人の原爆乙女がケロイド治療の為に渡米する。彼女たちは勇気を振り絞って原爆を投下したアメリカの地に立つ。原爆に奪われた自分の人生を取り戻すために。
 
古川 健(作)
『その頬、熱線に焼かれ』は実在する原爆乙女を題材として、投下から70年の時を経て、核が落ちたということの意味を掘り返す物語である。戦争責任とは無縁のうら若き乙女に起こった悲劇と再生を描くことにより、戦争が一市民にとってどれだけ残酷な影響を及ぼすかを描きたい。また、渡米しての治療という当時としては大冒険を切実にやり遂げる女性たちを描くことにより、女性、ひいては人間一人一人のもつ「強さ」というものにも光を当てたい。

 
実はOn7は3年ほど前から劇団チョコレートケーキの2人に作・演出を打診していたのだとか。きっとそれぞれが所属している劇団での公演とは一味違った作品が観られそうで楽しみだ。
 
詳細は公式サイトで。
On7 公式サイト

(文:森脇孝)

 


公演情報
On7「その頬、熱線に焼かれ」

【作】古川健(劇団チョコレートケーキ)
【演出】日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)

【出演】小暮智美・尾身美詞・安藤瞳(青年座)
渋谷はるか(文学座)・保亜美(俳優座)
吉田久美(演劇集団円)・宮山知衣(テアトル・エコー放送映画部)

2015年9月10日(木)~20日(日)/東京・こまばアゴラ劇場
On7 公式サイト

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