2015.8.18  14

リノリウムを敷きながら歌い踊る!?ラサール石井が10年構想したミュージカル「HEADS UP!」製作発表


ミュージカル「HEADS-UP」製作発表
ミュージカル「HEADS UP!」の製作発表が行われ、演出を手掛けるラサール石井と、キャストが意気込みを語った。

 
ミュージカル「HEADS UP!」は二人の「舞台監督」を中心に描く、いわゆるバックステージもの。ラサール石井が10年以上も構想してきたものが今年11月に上演される。
脚本は倉持裕。主演はこれがミュージカル初出演となる哀川翔だ。また、若手注目株のミュージカル俳優 相葉裕樹、劇団☆新感線の橋本じゅん、元宝塚トップスターの大空祐飛、圧倒的な歌声を持つ中川晃教など、個性的なキャストが集まった。

本作の製作発表が行われ、ラサール石井と、メインキャストたちがこの一風変わった作品についての思いと、意気込みを語った。
以下の動画はこれを収録したもの。【動画13分】

 

10年以上の構想がやっと形に

ミュージカル「HEADS-UP」原案・作詞・演出 ラサール石井

ラサール石井(原案・作詞・演出)
「そもそも早稲田でミュージカル研究会にいたんです。その時の友人がエリザベートを手掛けている小池修一郎さん、当時高校生だった宮本亜門さんで、3人でお茶飲んでミュージカルについて語ったりしていました。
その後、みんなミュージカルに行くのかと思いきや、私だけお笑いに行ってしまいまして。紆余曲折あって演劇に戻ってきたわけですが、『あの人は喜劇の人だから』というイメージからミュージカルの演出のオファーが一切来ないわけです。やりたいのに。
これはもう自分で作るしかないと思い、10年以上前から構想していました。

まず、何もない劇場が出てきて、演出部のみなさんがトラックでやってきて、舞台や照明を仕込んでセットを建て込んで・・・というところで一幕が終わり、お芝居自体は全然やらなくて、二幕ではそれをバラすところから始まり、元の素舞台に戻して終わるというミュージカルをなんとかやれないものかとずっと考えていたんですけど、誰に言っても全然のってくれなかったんです。

やっとKAAT神奈川芸術劇場さんが『やりましょう』と言ってくれて、お話が進み実現することになりました。

僕たち役者は舞台が終わるとバラシは見ないで飲みに行ってしまうんですけど、バラしてくれているスタッフたちに光を当てるお話です。
どんな世界でも見えるものは、見えないものに支えられているんだということをテーマにですね、やっていきたいと思っています。」

 

主演はミュージカル初出演の哀川翔

ミュージカル「HEADS-UP」ラサール石井と哀川翔

ラサール石井
「哀川さんの奥さんが哀川さんの社長なんですけど、ある方を通じてよく飲んでたんです。それで社長である奥様に出演のオファーの電話をしたんです。そしたら『今、このタイミングで石井さんから電話があるのは運命だ。やりましょう!』と。私が『えっ? 哀川さんご本人に聞かなくていいんですか?』と言ったら、『やらせます』という一言でした。『もういろいろと進行して、引くに引けなくなってから哀川にいいます』って言って頂いて。それで、哀川さんはそれを聞いて『俺は自殺する』とおっしゃったそうです。

ただ、今はもう俄然やる気になって頂いていて、『俺、15年ぶりにバク宙したいんだけど』と提案して頂きまして、みんなで『それは千秋楽だけにしましょう。』と言いましたが。」

哀川翔
「振付が一世風靡の頃からお世話になっている川崎悦子先生なんで、自然とバク宙やれって言われるかもしれないけど(笑)」

ストーリー、見どころは?

ミュージカル「HEADS-UP」ラサール石井と哀川翔とメインキャスト

ラサール石井
「『ドルガンチェの馬』っていうミュージカルをやっていて、1000回公演を達成しているんです。主演俳優はかなり年配でちょっとボケが始まっている。その人が突然わがままで、『ある劇場で1001回目をやって終わりたい』と言い出す。それでみんながそれに付き合うことになるんが、予算が無いので北関東あたりの劇場でやることになるわけです。

そこの劇場係の中川晃教くんが劇場で待っていて、語り手のような感じで『ここはただの舞台だけど、明かりが入り、音が入るとこのような夢が生まれる・・・』というような歌が一曲入るんです。そこにみんなが集まってきて始まるわけです。

ちなみにHEADS UPというのはアメリカやイギリスの舞台用語で『頭上に気をつけろ』ということなんですね。ライトを仕込んだりしているから気をつけろという意味と、頭をあげてくよくよせずに生きていこうという意味合いを込めているので、そういう歌もあったりします。」

 
ミュージカル「HEADS-UP」説明をするラサール石井

ラサール石井
「あとは仕込んでいく姿をダンスで見せたりするんですね。例えばこういう木の舞台に、実際はパンチとかリノリウムを敷くんですね。それを実際に一幕で敷いて、二幕でそれをはがすというもの歌い、踊りながらやるというのも考えています。」

哀川翔
「引きながら歌ったり踊ったりするの!?」

橋本じゅん
「そうですね。3倍しんどくなりますね。」

ラサール石井
「それを毎日やるわけですからね。」

橋本じゅん
「それを、しんどくなさそうにやるんですよね・・・。」

ラサール石井
「逆に今回は演出部がラクかも。仕込みとバラシをしなくていいから(笑)」

 


中川晃教や大空祐飛など百戦錬磨のミュージカル俳優を擁しながら、普通のミュージカルにはなかなかない破天荒な設定。数々のコメディ作品を成功させてきたラサール石井の手腕に期待して11月を待とう。

詳細は公式サイトで。
ミュージカル「HEADS UP!」公式サイト

(撮影・編集・文:森脇孝)

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公演情報
ミュージカル「HEADS UP!(ヘッズアップ!)」

【脚本】倉持裕 【原案・作詞・演出】ラサール石井
【作曲・音楽監督】玉麻尚一 【振付】川崎悦子

【出演】哀川翔・相葉裕樹/橋本じゅん/青木さやか・入野自由/今拓哉 上原理生 陰山泰 芋洗坂係長 岡田誠 川本昭彦 井上珠美 新良エツ子 MINAMI/青柳塁斗 遠藤瑠美子 香月彩里 嶌村緒里江
谷 須美子 福永吉洋 渡部又吁/大空祐飛・中川晃教

2015年11月13日(金)~23日(月・祝)/KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
2015年11月26日(木)~29日(日)/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2015年12月3日(木)/札幌市教育文化会館 大ホール
2015年12月13日(日)/倉敷市芸文館 ホール

ミュージカル「HEADS UP!」公式サイト

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