劇団こまつ座 舞台「十一ぴきのネコ」「マンザナ、わが町」が 10月に同時上演/予告編動画が公開
劇団こまつ座の舞台「十一ぴきのネコ」と「マンザナ、わが町」が 10月に同時上演される。この2作の予告編動画が公開された。
「こまつ座」は座付作者井上ひさしに関係する作品のみを専門に上演する制作集団。今年10月に「十一ぴきのネコ」「マンザナ、わが町」を同時期に上演するが、こちら2作品の予告編動画が公開された。
野良ネコにゃん太郎はいつもお腹を空かせていた。ある日にゃん太郎は自分と同じようにお腹を空かせている十匹の野良ネコ仲間たちと出会う。みんなで知恵を出し合って、色んなことを試しても、何も食べられなければ飢えて死んでしまう!
そんなときに鼠殺しのにゃん作老人に出会い、目の覚めるような話を聞いてしまった。
「あの星の下に大きな湖があって、そこには途方もない大きな魚がいるそうな」
一大決心!大きな魚を求めて十一匹のネコが大冒険の旅に出た!
はたしてネコたちは満腹感を味わうことが出来るのか?
あの『キャッツ』がロンドンで誕生する十年前に、井上ひさしが世に送り出したネコだけのミュージカル。現代演劇を牽引する長塚圭史が前回に引き続き井上戯曲に挑み、北村有起哉、山内圭哉をはじめ、演劇界の猛者どもがネコになる!にゃあごろ!
1942年3月、カリフォルニア州マンザナ強制収容所。
4か月前の真珠湾攻撃以来、日系アメリカ人に対する「排日」の気運は一気に高まっていた。特に西海岸在住のおよそ十一万人は、奥地に急造された十カ所の収容所に強制収容されることになった。
そのうちの一つ、「リンゴ園」という意味の名の土地につくられた「マンザナ収容所」。砂漠の真ん中のバラックの一室に集められた五人の女性たち。ジャーナリスト、浪曲師、舞台奇術師、歌手、映画女優―――。収容所長から彼女らに下された命令は「マンザナは決して強制収容所ではなく、集まった日系人たちの自治によって運営されるひとつの町なのだ」という内容の朗読劇『マンザナ、わが町』の上演。
日系人として受けた差別的な境遇を語り合い、自分の中の日本人らしさとアメリカ人らしさが明らかになるなかで、アメリカ建国の理念とは反している収容所を美化した台本の内容をめぐって激しく対立する五人。
果たして『マンザナ、わが町』は上演されるのか。
五人の個性あふれる女優たちが集結して、十八年ぶりの上演!
「マンザナ!マンザナ!マンザナ!
ここは日本人の血を引く
すべての人の、
そして人間の血を引く
すべての人の、
わたしたちのひろば。」
公演詳細は公式サイトで。
こまつ座 公式サイト
(文:森脇孝)
公演情報
こまつ座「十一ぴきのネコ」
【作】井上ひさし 【演出】長塚圭史
【出演】北村有起哉 / 中村まこと / 市川しんぺー / 菅原永二 / 金子岳憲 / 福田転球 / 大堀こういち / 木村靖司 / 辰巳智秋 / 田鍋謙一郎 / 山内圭哉 / 勝部演之
2015年10月1(木)~10月17日(土)/新宿南口・紀伊國屋サザンシアター
2015年10月24日(土)/大阪・シアターBRAVA!
2015年11月7日(土)/福岡・北九州芸術劇場 中劇場
こまつ座「マンザナ、わが町」
【作】井上ひさし 【演出】鵜山仁
【出演】土居裕子 / 熊谷真実 / 伊勢佳世 / 笹本玲奈 / 吉沢梨絵
2015年10月3日(土)~10月25日(日)/新宿・紀伊国屋ホール
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