2015.7.3

舞台「夜への長い旅路」出演者インタビュー/麻実れい・田中圭・満島真之介・益岡徹


舞台「夜への長い旅路」
舞台「夜への長い旅路」出演者インタビュー/麻実れい・田中圭・満島真之介・益岡徹

舞台「夜への長い旅路」に出演する
麻実れい・田中圭・満島真之介・益岡徹にインタビュー取材し、本作の魅力について聞いた。

 
舞台「夜への長い旅路」は、
20世紀のアメリカが生んだ偉大な劇作家でありノーベル賞作家でもあるユージン・オニール作の戯曲。

自身の凄まじい家族関係を赤裸々に描き、演劇史上最高の自伝劇と言われている作品だ。
本作品はオニールの死後に発表され、4度目となるピュリッツアー賞を受賞した。

登場人物は、かつてシェイクスピア俳優であったが
近年は金のために商業演劇で同じ役ばかりを演じている夫ジェイムスと麻薬中毒の妻メアリー、
酒に溺れ自堕落な生活を送る兄ジェイミーと
肺結核に冒された弟エドマンド(オニール自身)の家族4人。

ある夏の一日の、激しく、切ない家族の物語が描かれる。

 
なかなか日本で上演されることのない作品だが、
いったいどんな舞台になるのか。
本作に出演する麻実れい・田中圭・満島真之介・益岡徹の4人に、
この作品の魅力について聞いた。【動画 9分】

 
描かれるのは、非常に濃厚な家族のつながり

舞台「夜への長い旅路」 麻実れい
舞台「夜への長い旅路」について語る麻実れい

麻実れい
「この作品はなかなか上演されることのない作品だと思うんですね。
なので、この作品に触れていただけるいいチャンスなので、多くの方に観て頂きたいです。
特に、学生さんに観て頂きたいと願っています。

今、家族というつながりが希薄になっているじゃないですか。
この作品では非常に濃厚な家族のつながりというものが
さらけ出されるわけです。
それぞれの方が、それぞれの感じ方でいいと思うんですが、
何かしら感じて、お帰りになって下さると信じています。」

 
舞台「夜への長い旅路」について話す益岡徹
舞台「夜への長い旅路」について話す益岡徹

益岡徹
「これだけ言葉数多く、愛情と憎しみが絡み合うみたいなのっていうのは、
実生活で少なくなってきている部分だと思うんですよね。
そんなこと話してもらちがあかないとか、
その問題は迂回して無かったことにしようとか。

このお芝居ではそういうのは一切なしに、
時に2対1、3対1、家族同士が結合しながら、
あるいは敵対しながら進んで行くんです。

観終わった後に、誰かと言い争ったりすると
いいんじゃないかと、僕なんかがお客さんとして観に行ったら思うと思います。」

 
舞台「夜への長い旅路」について話す田中圭
舞台「夜への長い旅路」について話す田中圭

田中圭
「観てくださった方が帰りにふとお母さんに電話しようと
なってくれるだけでも、すごく僕はいいなと思っているので。

また、この作品は実際の作者であるユージン・オニール自身の
家族との一日のお話なので、そういうのをわかりながら見ると
また違って見えると思います。」

 
舞台「夜への長い旅路」について話す満島真之介
舞台「夜への長い旅路」について話す満島真之介

満島真之介
「本当に普遍的な父とか母、兄弟っていうことへの、
自分が閉ざしていたふたをちょっと開けてみようかなとか、
また鍵を閉めるというのでもいいし、
それぞれがそれぞれの家族に対しての思いを
素直に抗わずに受け入れる瞬間っていうのが
この舞台を見た後にあってくれるといいなと思っています。」

 
人生に影響を与えた一本は?

本作とは直接関係のない特別質問なのですが、
これまで観た中で、最も影響を受けたお芝居を教えてください。

麻実れい
「私は、宝塚音楽学校の時に観劇日というのがありまして、
宝塚月組生で上演しておりました、ウエスト・サイド物語です。

芸術祭賞をとっている作品なんですけど、
それを観たときに、なんて素敵な方たちが集っているんだろうと。
そこから始まったようなものなんです、実は。

そこまで宝塚を観たことが無かったのですが、
それを観て、どうせなるなら、宝塚の男装の麗人になりたい、
成長したいなと思いました。

私にとっては宝塚が土台なので、それが、
今に至っている道の出発点ですね。」

 
益岡徹
「僕は世代的に、もちろん今もありますけど、
紅テントとか、黒テントとかテントの芝居が全盛だったと思いますね。

それを、みんなで押し合いへし合いしながら、
観に行った時の、びっくり箱をひっくり返したような
すごく根源的といいますか、それで度肝を抜かれたというか。
20代の頃にそれを観て、あっち側へ行きたい!と思いにさせられた初めてでした。」

田中圭
「僕は、ちょっと趣旨が違っちゃうんですけど、
つい最近、後楽園でやっていたニンニンジャーショーを見たんです。

僕ら演劇の舞台って値段が高いじゃないですか、
でもニンニンジャーショーは1,500円くらいだったんですよ。
20分か30分くらいだったんですが、ものすごくクオリティが高いわけですよ。
すごいわかりやすい敵方が、お客さんを怖がらせて泣き出す子とかもいて、
そこに正義のヒーローがやってきて、敵を倒して、
最後にワーッと終わるんですけど、本質はこれだよなと思って。

面白いとか、面白くないとか考えていない子供たちがメインで観ている
こういうものが原点なんだろうなと思って、
これの何倍ものチケット料金を取っているんだから、
俺たち頑張らなきゃなと思いましたね。」

 
満島真之介
「僕は今までこの世界に入ってくるまで一本も舞台を観たことが無かったんですね。
20歳くらいまで小説も読んで無かった中、ポンと入ったのが
出演した舞台「おそるべき親たちだったんですよ。

稽古場で一番最初に麻実れいさんと佐藤オリエさんが
ギューッとお芝居に入っていった時の心の動きが見えたときに、
『・・・こういうところに僕はいるんだ』と思って、
そこからスタートしたなっていう感じがあって。

一番最初に出たこの「おそるべき親たち」っていう舞台が
宝物ですし、一生忘れることがない、今でも身震いするくらいの体験です。」

舞台「夜への長い旅路」
質問に笑顔で答える4人

 
演劇史上最高の自伝劇と呼ばれている「夜への長い旅路」。
麻実さんも言っていた通り、家族とのかかわりが希薄になっている昨今、
今一度、自分と家族の関係を見つめ直すいい機会になるかもしれない。

本作は9月7日(月)から東京のシアタートラム他で上演される。

舞台「夜への長い旅路」公式サイト

(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)

 


公演情報
舞台「夜への長い旅路」

【作】ユージン・オニール
【翻訳・台本】木内宏昌
【演出】熊林弘高
【出演】麻実れい 田中圭 満島真之介 益岡徹

2015年9月7日(金)~23日(水・祝)/東京 シアタートラム
料金 8,500円

この後、大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでも上演される。

舞台「夜への長い旅路」公式サイト


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