フラメンコ界の女王マリア・パヘスが舞う新時代の「カルメン」/4月に来日公演決定
(c)David Ruano
フラメンコ界の女王マリア・パヘスが手掛ける舞踊公演
「Yo, Carmen -私が、カルメン-」が4月に東京と兵庫で上演される。
ハバネラ、アラゴネーズ、闘牛士の歌、ジプシーの踊り・・・
あの有名なビゼーの名曲にのせて、
フラメンコ界の女王マリア・パヘスが舞う新時代の<カルメン>とは?
フラメンコダンサー マリア・パヘス
(c)David Ruano
フラメンコの聖地アンダルシア州の州都セビージャに生まれ、
4歳からフラメンコとスペイン舞踊を学び始める。
1994年、マリア自身が振付け、ソロで踊った「ファイアー・ダンス」が
世界各地で爆発的な人気を博し、フラメンコダンサー マリア・パヘスの名を
世に広く知らしめることとなった。
2002年にはスペイン舞踊界の最高賞と言える
ナシオナル・デ・ダンツァ・デ・エスパーニャ賞を受賞。
その他にも様々な賞を受賞している。
一人の女性として、また、全ての女性の代表として“カルメン”を演じる
(c)David Ruano
「カルメン」といえば、
奔放な女性カルメンと、彼女に翻弄されるホセの愛憎劇だが、
今回のマリアの最新作「Yo, Carmen―私が、カルメン―」は、
既成の<カルメン>像を”舞踊”という言葉を使い、
強烈に覆す、まったく新しい<カルメン>なのだとか。
(c)David Ruano
マリア・パヘスによるコメント
「今まで何度も、“カルメン”をテーマにした作品を作るべきだと言われたけど、断り続けてきました。
挑むべきテーマだとわかりつつ、そのためには女性としての経験と歳月が必要だと感じていたから。
今、女性として、妻として、母として、成熟を重ねた今なら作れる。
作りたい! そう思うと同時に、取り組まなければならないという使命感も生まれたのです。
今までの“カルメン像”は、男性たちによって築き上げられた
ファムファタール的な、いわば幻想の女性。
私はその幻想を否定し、すべての女性の中に潜む本物の“カルメン”にスポットライトをあてる。
舞台を観た後には、欲望を、喜びを、自由を、自立を、そして人生を取り戻していると、私は確信しています。」
以下は本公演のプロモーション映像。
ゆったりとしたテンポの名曲「ハバネラ」から入り、
その後、キレのある独特のステップ。
1分程度の映像ながら、この作品のクオリティの高さが伝わってくる。
(写真:(c)David Ruano 文:森脇孝/エントレ)
公演情報
マリア・パヘス舞踊団 日本公演2015
「Yo, Carmen -私が、カルメン-」
【振付】マリア・パヘス、ホセ・バリオス
【音楽】ジョルジュ・ビゼー、ルーベン・レバニエゴス、セルヒオ・メネン 他
【出演】マリア・パヘス、マリア・パヘス舞踊団
2015年5月20日(水)~24日(日)/東京:Bunkamuraオーチャードホール
S席 12,000円/ A席 10,000円/ B席 8,000円
この後、兵庫でも上演
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